断熱性

UA値0.46以下(推奨0.34以下)

エネルギー資源に恵まれない日本は、これから先も海外から資源を買い続けなくてはならず、
将来的にも外的要因で価格が影響され続けて、エネルギー価格が上がることはあっても下がることはないように思えます。

しかし電気代が高いからといって、冷暖房をせずに我慢することは健康を害し、命に関わります。
家の寒さや暑さによる健康被害の根拠は、数え上げるとキリがありません。

これからの時代、断熱性能の高い家をつくり、小さなエネルギーで快適に暮らせる環境とすることが不可欠です。
エアコンの台数や能力も小さくでき、何よりも健康に大きく寄与し、医療費が減らせることも示されています。

家の保湿性(断熱性)が高いほど、医療費が減る

資料:一般社団法人ロングライフ・ラボ
※UA値0.46と0.87の医療費は近傍値からの線形補間換算値をロングライフ・ラボが追記

出典:近畿大学 生物理工学部 人間環境デザイン工学科 藤田浩司氏 「医療費を考慮した経済的な住宅断熱性能」(公社)空気調和・衛生工学会近畿支部 2020年11月17日 環境工学研究会(大阪)「住宅の室内環境と医療」

【家の保温性(断熱性)と医療費との関係】にフォーカスするため、グラフの医療費(緑色)に着目してください。
この緑の線は、家の断熱性と30年間の医療費の関係を示しており、4人家族(入居時にご夫婦30歳・お子さん2歳・0歳)が
30年間生活した際の医療費を、様々な研究結果から分析して算出した結果です。

家の断熱性能を向上させていくと、医療費も減少することが分かります。そして、「まあまあ断熱(断熱等級4)」の家よりも
「しっかり断熱(断熱等級6)」の家の方が、30年間の医療費を合計約134万円も減らすことができます。

「まあまあ断熱(断熱等級4)」から「しっかり断熱(断熱等級6)」へ性能を高めるための断熱費差額はおよそ50万円(水色)。
冷暖房費(橙色)の削減も加味した合計の差額(赤色)を読み取ると、健康に暮らして性能の良い家に住み続けながらも、
トータルコストも100万円程減らすことができることが示されています。

消費するエネルギーを出来る限り抑え、長く健康で快適に暮らすために、
UA値を全棟0.46W/㎡K以下(推奨0.34以下)としています。

また、断熱材にはセルロースファイバーを標準採用しており、
ここでも木を由来とする資源の再利用、循環を意識しています。