屋根は、雨や風から建物を守ります。
安心して住み続けるために、どんな材料をどんな方法で使用するべきか。
隠れてしまうルーフィングの耐久性も、おろそかにしません。

外壁は、建物の表情を作ります。
何かを模倣した「〇〇風」な仕上げではなく、素材そのものを生かしたい。
屋根同様、隠れてしまう防水紙の耐久性も重要なポイントです。

建物の性能とデザイン、どちらもおろそかにしないこと。
その考え方は、窓や玄関ドアを選ぶ時にも、もちろん変わりません。
容易に変えられない部分でもあるので、長い目で見極めて選びたいですね。

断熱材を選定する上で重要なのは、適材適所での使い分けを意識すること。そのためには、
防火性や施工性(能力の発揮しやすさ)、安定性（経年での性能保持）など、多面的な比較が必要です。
気密部材についても同様で、多くの製品の中から選び抜いた部材を適材適所で使用していきます。

床に木を使うだけではなく、壁や天井にも積極的に自然素材を使っています。
少なくとも一生の半分以上の時間を過ごす家…室内の空気感、香りが変わります。
商品化された工業材料と違い、自然の材料は時間が経っても欠番がありません。

換気や空調に関しても、世の中には沢山の良い商品があり、それぞれの特徴がありますが、
特殊な設備を用いず、シンプルな操作性で、出来れば生涯費用を抑えて…というのが多くの声です。
これらの実現のためには、作り手の知識やスキルが高いレベルで必要となります。

人体に有害でないと言われていても、影響の可能性を考えてしまうのが、防腐や防蟻の製品です。
一方で、自然由来の成分で構成されており、エビデンスの示されている製品も一部存在します。
誇張のないモノか見極めて、そういった製品を積極的に使用することも、私たちの責任です。