講習会の後に

講習会の会場に併設されている
「木材・合板博物館」を見学
この博物館には2回目の来館です
最近追加展示された接着剤関係には
興味をひかれます
接着剤の歴史は決して新しくはありません
昔から、米粒をつぶしてのりにしたり
にかわを使ったりと人類の歴史と供に使われてきました
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ただ
化学製品の接着剤は歴史も浅く
ここ50年ぐらいで急激に発達しています
それに伴い
体への影響も平行して現れています
現在の技術では
接着力を強化することはできても
身体への負の影響をなくしながらは難しいようです
でも自然界には無害の接着剤があります
木材の成長の過程で作られる
「リグニン」という成分が
これにあたります
残念ながらこれだけを取り出して
利用することまでは出来ていないのが現状です
早くこの技術ができてくれるといいですね
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帰りには
取引先の木材問屋さんに
仲間達と下見によりました
木材業界も厳しい現状の中で
在庫を減らしている業者がほとんどですが
この業者の倉庫には足の踏み場もないほどです
この日も
道路にはみ出すほどの木材の山
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新木場の問屋仲間が銘木部門を閉じるために
販売を委託されたそうで
その木材が集まり始めていました
バブルの頃の値札が付いているものもありましたが
現在では考えられない値段しか付けられません
いったいどちらの値段が本当なのか
戸惑ってしまうほどです
いいものがリーズナブルに購入できるのは助かりますが
老舗の問屋を閉めなければいけない現実には
一抹の寂しさも感じてしまいます