3月23日に、この秋に上棟を予定しているお施主さんと一緒に、杉の丸太の皮むきをしてきました。
2月に伐採した地元・ときがわの杉。家の構造材として使うために、今回は設計の山本さん(taruShiru)、協同組合彩の森とき川の田中さん、学生の助っ人3人、そして私を含めた8人で作業をしました。
森の作業場(協同組合彩の森とき川)
この日集まったのは、設計者さん、大工さん、左官屋さんの娘さんに、学生さんたち。
年齢も立場もバラバラですが、一本の丸太を前にすると、みんな自然と手が動いていきます。
黙々と削る人、笑いながら話す人、それぞれのペースで、ゆっくりと時間が流れていました。
竹ベラってすごい
田中さん手作りの竹ベラは、木を傷つけずに皮をスルッと剥ける優れもの。
硬すぎず、やわらかすぎず。森の知恵が詰まった道具です。
何十本と剥いてきた田中さんの動きは、やっぱりスムーズ。見てるだけで気持ちいいくらいでした。
午後の部、ご主人が本気モードに
午後に入って、ご主人が急に本領発揮。
「目覚めました!」なんて言いながら、手際よく皮を剥いていきます。
やってみると面白くて、気づけば夢中になってる。そんな作業なんです。
仕上げはたわしで丁寧に
竹ベラで剥ききれなかった薄皮は、水をつけたステンレスタワシで丁寧にこすって落とします。
ちょっと地味だけど、これがまた体力仕事。
次の日、腕が筋肉痛になるのは間違いなしです。
剥いた丸太を、どう使う?
皮をむいた丸太は、どこを“見せる面”にするかを最後に決めます。
虫が入った跡や、ちょっとした傷は見えにくい場所へ。
今回の丸太は、上面に“背われ”を入れて使う予定です。
一本の丸太から、家づくりが始まる
朝から始めて、終わったのは夕方4時頃。
学生たちは「この家、完成したら見に来ます!」って言ってくれて。
左官屋さんの娘さんも、お父さんが仕上げた壁をきっと見に来てくれると思います。
盟章建設では、地元・ときがわの木を使った家づくりを大切にしています。
自分の家に使われる木が、どこから来たのか。誰が関わってくれたのか。
それを知っているだけで、家への想いがずっと深まります。
このお家の続きも、またブログで紹介していきますね。