水村建築設計さんの現場見学会

学び現場視察・見学

9月22日(木)は、さいたま家づくりネットワークの会員である水村建築設計さんの同業者向け現場見学会へ伺いました。

水村さんは断熱や気密などの性能に力を入れた家づくりをされています。
今回の現場は、HEAT20 G3グレード対応の高性能住宅を見させていただきました。
本記事では、一部になりますが写真とともにご紹介いたします。

外観。

水村さんから概要をご説明いただいて、現場見学会がスタート!

1Fリビングの窓には、夏場の日射遮蔽のための外付けブラインドが設置されています。

ブラインドは室内に設置するのが一般的ですが、室内に日射が入ってから遮るのでは効果は薄いのです。
室内に入れず外で遮るのが一番効果的!
冬場は室内の温度を上げるためにブラインドを開けて日射を取り入れ、夏場は室内の温度を上げないようにブラインドを下げて日射を遮る。
室内は一度暖まってしまえば冷えにくいので、少ない暖房で快適に過ごせるという考え方です。

壁と天井の取り合い部分のスリット。

天井裏に通っているダクトからの冷気がスリットを通り、室内に供給されます。
空気循環のための工夫が至るところで見受けられました。

そして、参加者が感動した床下点検口の蓋。

一般的な点検口の蓋は金属や樹脂などで縁取りされており「ここが点検口です!」という主張が激しめなのですが…
お施主様が縁取りが好みではないとのことで、縁なしの蓋を作られたそう。
見た目もスッキリしていて綺麗ですよね。

食洗機は、ドイツ製ブランドのMiele。

世界的な半導体不足により、住宅設備機器の納期遅延が続いていました。
完全な解消とはいきませんが、一部製品は手に入るようになってきているのかなぁ。

2Fの床下にある第1種換気の点検口。

第1種換気は、入口である給気口と出口である排気口を機械換気装置で制御するもの。
機械により、空気を出し入れすることで、効率良く計画的に換気ができ、また熱交換を行うことで暖冷房効果を高められます。
費用が嵩みますが、性能を追い求めると効率的に機械を使う必要があります。

こちらは階段室。

写真には写っていませんが、階段上部にはエアコンが設置されています。
エアコンから冷気が噴き出され、写真手前の2つの換気扇が冷気を吸い込み、1Fの天井裏を通り、先程紹介したスリットから冷気が部屋に流れる仕組みです。
エアコン1台で家1棟快適に、まるごと賄えてしまうんです…すごいですよね!?
ちなみに、冬場は使わない換気扇の口は閉じるようになっているそう。

同業者同士、意見交換をしながらの現場見学会は有意義な時間でした。
ともに切磋琢磨しあいながら、埼玉でいい家づくりをしていきましょう!
水村さん、この度はありがとうございました。