芝川小学校断熱改修ワークショップ 事前調査

地域活動ワークショップ

6月10日(金)は芝川小学校の断熱改修ワークショップに向けて、さいたま断熱改修会議のワークショップ担当メンバーで再度事前調査に伺いました。

この日、教頭先生から「冬の寒さは特に感じず、夏の暑さに参っていて…」と。
寒い地域で冬暖かく暮らしたいということが断熱の狙いですが、埼玉の場合は夏が特に暑いので遮熱の方が大事なのでは?
ということで、もともと「断熱」ワークショップという名目でスタートさせるつもりでしたが、小学校の立地、建物の設計、環境を考えると「遮熱」ワークショップへ方向性を変更することに決まりました。

その中で天井の断熱を行うための準備として、天井の中にどのような断熱材を入れるか、厚さはどうするかを決めるために、高橋政雄設計事務所の橋本社長が天井裏を確認してくださっています。

メンバーで話し合い、高性能グラスウール150mmを天井全体に入れることで確定しました。

東側には大きな窓があり、朝の太陽光が強烈なんだとか。

午前中から日射取得が始まり教室内の温度を上昇させてしまうので、日光を遮るためにどうしましょう…。
ベランダの先端にカーテン式の遮熱シートを貼って、生徒さんにカーテン式遮熱シートの開閉をしてもらう予定でいました。
しかし、学校の規則で生徒さんがベランダに出るのは安全面を考えると控えて欲しいとのこと。
それならばと、サンシェードの設置を検討中です。

簡易的な設置方法だとメーカーからの供給が受けられないので、その辺は要調査・検討が必要です。

ワークショップの遮熱対策は大きくは3つ。
天井の断熱、屋上の床に遮熱シートを貼る処置、南側と西側の壁に太陽の光や熱があたるので断熱材を貼る処置で、夏の暑さ対策をしていきます。

6月21日(火)に東大の前先生と打合せをして、大人もお子さんも交えて断熱の大切さを知っていただくためのセミナーを開催することも決定しました!
ちなみに、今後のスケジュールを下記に記載します。

7月2日(土)データ測定機器設置
7月30日(土)前先生セミナー
8月4日(木)5日(金)6日(土)ワークショップ
10月15日(土)報告会

本ワークショップは、建築家が仕事として請け負うのではなく、簡略化させてお子さん・親御さんに体験していただいて遮熱の大切さを知ってもらうことに重きを置いています。(もちろんプロの私たちもお手伝いします!)
また、市の職員さんにも断熱・遮熱の重要性を理解してもらって、今後の学校環境づくりに繋げてもらえたら嬉しく思います。

引き続き、8月のワークショップに向けて準備していきます。
また動きがあれば状況をお伝えします。