以前からお付き合いのある、上尾市のお宅でお風呂の改修工事が始まりました。
こちらのお宅とは、もう何度か工事をさせていただいています。
最初にご相談いただいたのは、敷地内にあった浄化槽まわりの補修でした。
その後、トイレと洗面所の改修も行っています。
トイレの床がかなり傷んでいて、便器を外して床を剥がしてみると、下にある土台まで腐食していました。
そこで土台を入れ直して床を復旧し、便器も新しいものに交換。
隣接する洗面所にも同じような傷みが見られたため、一緒に直しました。
その頃から、「下水道が通ったら、次はお風呂を直しましょう」とお話ししていました。
ようやく始まった、お風呂の改修
その後、下水道への切り替えも終わり、いよいよお風呂の番です。
本来は今年の春に工事をする予定で準備を進めていましたが、採用する予定だったユニットバスがメーカー側の事情で一時受注停止に。
お施主さんがショールームへ行き、浴槽や壁、設備などをひとつひとつ選んで、「これでお願いします」と決めていただいた、まさにその翌日のことでした。
こちらも、「さて、休み明けに発注しましょう」と思っていた矢先だったので、びっくりです。
そこからしばらく待つことになりましたが、6月に入って順次出荷できるという連絡があり、改めて工事の日程を調整。
ようやく今回、工事をスタートすることができました。
壊してみると、やっぱり……

こちらが解体中のお風呂です。
昔ながらのタイル張りのお風呂で、まず浴槽を撤去し、床や壁を壊していきます。
こちらのお宅は築年数がかなり経っているため、ある程度の傷みは予想していました。
とはいえ、実際に開けてみると……、やっぱり、かなり傷んでいました。
あるはずの土台が、ほとんどない

本来なら、基礎の上に「土台」という木材があり、その上に柱や壁が載っています。
ところが、お風呂に面していた部分の土台が、ほとんどなくなっていました。
長年にわたって水分の影響を受け、腐食してしまったものと思われます。
写真だけでは少し分かりにくいかもしれませんが、柱や壁が、ある意味では宙に浮いているような状態です。
「よくこれで持っていたな」というのが、現場で見たときの率直な感想でした。
隣の洗面所は以前のリフォームで同じような傷みが見つかり、その際に新しい土台を入れています。
その部分はきれいに残っていますが、お風呂側は今回初めて開けた場所。
タイルの向こう側で、長い時間をかけて傷みが進んでいたわけです。
見えないところで進んでいた傷み

窓まわりも確認すると、こちらもかなり傷んでいました。
こういう昔ながらのお風呂で難しいのは、表面からは内部の状態が分かりにくいことです。
タイルが貼られていると、一見すると普通に使えてしまいます。
でも、その裏側に水が回っていたり、湿気が抜けにくい状態が続いていたりすると、木部は少しずつ傷んでいきます。
そして、リフォームで初めて壁や床を壊して、「中はこんなことになっていたんだ」と分かることがあります。
古い家だからこそ、全体のバランスを見ながら
今回も、傷んだ土台は新しく入れ直します。
ただし、古い建物の場合、部分的に必要以上に強くしてしまえばいいというものでもありません。
建物全体とのバランスを考えながら、壁や柱がきちんと支えられる状態に戻していく必要があります。
こういうところは、新築とは違うリフォームの難しさでもありますね。
今の住まいでは、昔のようなタイル張りのお風呂は少なくなり、ユニットバスが一般的になりました。
防水や防蟻などの考え方も変わっていますので、同じような状態になるケースは以前より少なくなっていると思います。
それでも、家の中には普段見えない場所がたくさんあります。
水漏れや雨漏りなどがあれば、現在の家でも木部が傷む可能性はあります。
小さな変化があったら、早めの確認を
特に水まわりは、気づかないうちに傷みが進んでいることがあります。
床が少しふわふわする。
窓まわりにシミがある。
どこかで水漏れしているような気がする。
そんな小さな変化があったら、早めに一度確認してもらうことをおすすめします。
何もなければ、それで安心ですし、もし傷みが見つかったとしても、早い段階であれば工事の範囲を小さく抑えられる可能性があります。
傷みが大きくなってから直すとなると、どうしても工事も大掛かりになりますし、その分、時間も費用もかかってしまいます。
今回のお宅も、まずは傷んでいる部分をきちんと補修して、新しいユニットバスを安心して使える状態に戻していきます。
長く住んできた家を、全部新しくするのではなく、必要なところを見極めながら手を入れていく。
リフォームでは、そんな考え方も大切だと思っています。
工事が進みましたら、また続きをご紹介しますね。
